C/2025 K1(ATLAS) 2025.12.06

2025.12.06 19h54m 60sec_14exp ISO3200 D810A 1800mmF10(Mirage-7) LPS-P2 Lodestar+PHD2 Losmandy G11 周南市
★核が分裂したためか、尾の明るさの割に頭部が暗いのが印象的です。
 ところで、画面右上に楕円形のリング状の光が入り込んでいますが、これは画面の外にいるカシオペア座ε(3.35等)の影響です。ゴーストでもないし、ハレーションでもなさそうなこの現象はこれまでもときどき発生しており、共通して近くに明るい星がありました。画角外の明るい星が鏡筒内を照らして悪さをしているのは明らかなので、昼間にカメラを取り外してイメージサークルの中心から周辺へと目の位置をずらしながら鏡筒内部を覗いてみました。すると、イメージサークルの最周辺部ではマクストフのメニスカスレンズを素通りした青空が見えることがわかりました。もう少し後ろから覗けば青空は見えなくなるのを確認したので、延長筒を入れてカメラを少し離してみたのが去年の3月。以来、いろいろな場面を撮影してきて、これが功を奏していることを実感しています。まだ条件(輝星の位置や明るさ)によっては今回のように発生することがありますが、眼視用に設計された鏡筒ですから致し方ないことと割り切ります。
 長文になりますが、ついでにもう一点。実は5年ほど前から口径18cmのところを17cmに絞って撮影しています。これで輝星のハローが激減しました。筒外焦点引出量を大きくしたことで設計値1800mmのところ実際の焦点距離は1940mmほどとなり、実口径は17cmなので、F値は11.4となりますが、撮影データは鏡筒の仕様どおり1800mmF10と表記しています。

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