★SOHO C3の視野に入ってきた紫金山・アトラス彗星を見ると、ずいぶん明るそうなので日中でも撮れないか挑戦してみたくなりました。太陽との離角は約8度。やっぱり手ごわかったですねー。明け方この彗星を撮ったとき、ライブビューで拡大していくと頭部がキラキラ輝いて美しかったので、それを思い浮かべていると当てが外れました。モニターをチェックしても何にも見当たりません。あとは画像処理に委ねることにして、移動を確認するため2分おきに5セット撮影しました。データをPCに取り込んで超過激な画像処理をしたら、薄っすらとそれらしい光斑が出てきました。一応フラットも当てているのですが、強引な処理で役に立たず、センサー上の微細なホコリがリング状の影として無数に出てきます。念を入れてセンサークリーニングしたんですけどね。でも、この影が思わぬ仕事をしてくれました。それらしき光斑が彗星かどうか、移動を確認しようにも位置関係を見るための星が全く写っていない中で、このリング状の影が星の代役となってくれたのでした。
低解像度では分かりにくいので、いつもより解像度を高めにしています。画像をドラッグしてデスクトップにでもコピーしてからご覧になれば、少し拡大もできますので見やすいと思います。